福山市まちづくりサポートセンターでは、「集う」「つながる」「学ぶ」「はじめる」の4つの視点で福山市の市民活動をサポートしています。
習うだけが教育じゃない!【福山市立大学生による紹介レポート④】
- 2025年01月10日 掲載
- 登録団体紹介
福山市立大学都市経営学部では「都市社会実践演習」という授業(担当:宮前良平)でまちづくりサポートセンターに登録している団体に取材に行ってきました。今回は学生からの報告第4弾です。
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こんにちは!私たちは福山市立大学都市経営学部の3年生です。授業の一環で一般社団法人ふくやまシュタイナー学園で教員をしていらっしゃる山本敦美さんと運営スタッフの白濵康軸さんにヒアリングを行いました。また、通っている子どもたちとあやとりやそろばんをして遊んだり、実際に使っている授業のノートを見せてもらえたりすることができました。この記事では、お話の内容と私たちが感じたふくやまシュタイナー学園さん魅力を紹介します。
シュタイナー学園とは?
ひとことで言い表すなら、「その子らしさをつかんで自分の良さを発揮」できる場所です。子どもたちが生まれながらに持つやりたいことが果たされると、豊かな社会になっていくとシュタイナー学園では考えます。そのため、ふくやまシュタイナー学園ではひとりひとりに寄り添った教育をオーダーメイドしています。時間のかけかたが自由で、「手しごと」や自然に触れる体験を通し、子どもに備わっている成長の芽を伸ばす教育をしています。
活動の概要
ふくやまシュタイナー学園に通う子どもたちは1年生が1人、3年生が2人、5年生が1人、6年生が1人の合計5人です。9時から15時まで通っています。授業だけではなく、地域の方に畑を借りて野菜を育てたり、町内会のレクリエーション大会に参加したりと活動の幅は広いです。地域の方々の「教えたい」とふくシュタの子どもたちの「やりたい」がマッチし、ひとつひとつの活動に繋がっています。地域の方の協力と支えで、子どもたちは学び、成長しています。
子どもたち
子どもたちに人気の授業は「手しごと」です。中でも、編み物は家に帰っても楽しむほどに熱中して取り組んでいます。子どもの「やりたい」想いや自然に関する体験をストーリーのように知識へと結びつけます。こうすることで、ふくシュタの子どもたちは、教科書なしで公立小で学ぶ内容に触れたり、やるべきことを行動にする力が身に付いたりしています。
課題と今後の展望
ふくやまシュタイナー学園は子どもだけでなく、家族ぐるみで学園の活動に深く関わることが望まれます。人が集まればその分、大きな活動に繋がったり新たなアイデアが生まれたりなど、学園としてできる選択肢を増やすことができます。そのため、ふくシュタに参加する家庭を増やしたいと山本さんは考えています。現在は教員が一人のみということもあり、子どもたちの人数や中学校設立の進展によって人手不足が考えられるため、教員を増やすことも視野に入れています。
ふくやまシュタイナー学園の魅力
小学生の頃からたくさんのことを経験できるシュタイナー教育はとても理想的で色々な力を育むことができる環境であると感じました。地域の人があたたかく、子どもたちも好奇心旺盛で様々なことに挑戦することができることや、学習机や手しごとの素材などに「本物の素材」を使うことで、子どもが天然の素材に実際に触れながら成長できるというところがふくやまシュタイナー学園の魅力の一つです。ふくシュタの子どもたちは、家庭でも積極的にお手伝いに励んでいるそうです。シュタイナー教育によって、子どもが自分の「やりたいこと」や「やるべきこと」に素直に行動できるようになっています。ふくやまシュタイナー学園の経験を通し、ふくシュタの子どもたちは、これからの社会で求められる主体性や実行力などの能力が身に付いていくだろうと考えました。
一般社団法人ふくやまシュタイナー学園
ふくやまシュタイナー学園