市民の立場から福山の歴史を追求する【福山市立大学生による紹介レポート①】

2023年11月22日 掲載
登録団体紹介

福山市立大学都市経営学部では「都市社会実践演習」という授業(担当:宮前良平)でまちづくりサポートセンターに登録している団体に取材に行ってきました。今回は学生からの報告第1弾です。

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こんにちは!私たちは福山市立大学都市経営学部の3年生です。今回は授業の一環で備陽史探訪の会の田中伸治さんにお話を伺いました。この記事では、お話の内容と私たちが見つけた備陽史探訪の会さんの魅力を紹介します。

活動内容について

備陽史探訪の会は昭和55年に創立されました。会は古代史部会、中世史部会、近世近代史部会、古文書部会の4つの部会を柱として古代、中世、近世、近代にわたる備後の歴史について調査、研究、学習を行っています。活動内容は現地を訪れてまち歩きをしながら歴史を学ぶ「ぶら探訪」、古墳・山城・福山の歴史などを学べる学習会の開催、歴史家や研究家を招いた講演会、会員の論文や研究レポートとエッセイやクイズなどの柔らかい表現で歴史を広く発信する刊行物、古墳分布・測量調査・山城測量調査・発掘体験会等のフィールドワークなどがあります。ぶら探訪は散歩感覚で気軽に参加できる身近な地域の歴史散策で特に人気があります。

400周年事業

2020年、福山城築城400周年の記念事業として「水野勝成城下ゆかりの地 散策マップ」を作成しました。今昔マップを用いて、福山城築城当初の福山を疑似体験できるような作りになっています。マップには、水野勝成にゆかりがある建物の歴史も掲載されています。そして、2022年に福山城内を楽しく見学できる、デジタルスタンプラリーも作成。両者とも、2023年現在利用することができます。新しくなった福山城を楽しめるだけでなく、今はなき福山城下の面影を感じることができる素敵な事業だと感じました。

備陽史探訪の会さんが大事にされていること

備陽史探訪の会さんでは、今、正しいとされ、世間に提示している歴史がほんとうに正しいかの検証を行っています。その歴史で間違っていることがあれば、1次資料や2次資料から根拠を探すことを大切にされています。備陽史探訪の会の出版物では、自ら根拠が確認できたものを使用しています。

私たちが見つけた備陽史探訪の会さんの魅力

備陽史探訪の会さんは、民間団体で自由に活動内容を決められるため、幅広く多様な活動ができます。また、福山を拠点にして活動しているからこそ分かる深い歴史まで知ることができることが魅力です。特に、最近行われている人気のぶら探訪は、会に入っていない人でも参加でき、2,3時間で福山の歴史を堪能できるところが良いと感じました。福山の歴史に少しでも興味がある方はまずはぶら探訪からの参加がおすすめです!

福山市 まちづくりサポートセンター

福山市まちづくりサポートセンターでは、「集う」「つながる」「学ぶ」「はじめる」の4つの視点で福山市の市民活動をサポートしています。

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